知って得するコラム

vol.14 好き嫌いの成長発達?変遷?

( 2009年8月23日更新 )

大人になったとき嫌いな食べ物は少ない方がいいですね。好きな食べ物の多い方が人生の喜びは多いでしょう。旅行や人づきあいにおいても楽しさは増えます。好き嫌いは成長と共に変わっていきます。大人になってからとか結婚相手の影響で食べられるものが増える人もいます。子どもを育てるときは、早くから『何でも食べる子』にしたいと急いで無理強いするよりも、食べることは楽しい(苦痛ではない)と思うことを当面の目標にした方がいいと思います。

1~3歳児は心と体が密接な関係にあります。食欲は体の要求からくるようで、これには季節も影響します。暑い時期は断熱材になる皮下脂肪を貯えないため食欲が落ち、逆に寒さに向かう季節は皮下脂肪を貯えようとして“食欲の秋”になるそうです。年齢が高くなると身体的な要求以外に体のために食べた方がよいといった考えが加わりますが、1~3歳児はあまり考え方の影響が見られません。食べたいか食べたくないか、はっきりしている感じです。ある程度子どもの要求に沿って量の調節をしたらいいでしょう。体が大きい子やよく動く子はよく食べることが多いです。きっと成長や動くことにエネルギーが取られて、おなかがすくのでしょう。小食の子はその量で足りていると理解すればいいですね。

食べてほしいときはおなかがすく状況を作るのも一つの手です。食事量が少ないからとおやつで足してしまうと、次の食事の時にはさほど空腹ではなくなります。嫌がるのを食べさせるのは難しいのですが、食べるものを制限することはできます。おやつは時間帯と量をきちんと決めて切り上げましょう。近所の公園などに遊びに行くときは、しっかり空腹になってもらうためにおやつを持っていかないようにするのもいいですね。

長男は2歳のころ野菜ぎらいでした。色々話しかけても嫌いなものはひっくり返って嫌がりました。人参・かぼちゃなどわずかに食べる食品を食べさせ、あとはお好み焼き形式の混ぜ込みや食事前の味見と称したつまみ食いで食べさせるなどの工夫をして何とかしのぎました。きゅうりやトマトは3~4歳のどこかの夏に食べるようになりました。5歳を過ぎると、「一口だけ食べてごらん」の言葉かけに「一口でいいの?」と問い返しながら半泣きで頑張って食べ、食べられる食品が増えました。小学5年生ごろにはほとんど何でも食べるようになり、今は好き嫌いのない食費のかかる高校生です。

福井 聖子先生プロフィール

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