( 2008年10月5日更新 )
前回は『こぼす生き物』でしたが、子どもは『走る生き物』でもあります。
2歳の途中、歩き方がだいぶしっかりしてきたと思うころから、走り始めます。
子どもはできる自分の運動能力をどんどん使います。
走れるとなるとどこでも走りたがるし、両足で跳べるようになると線があれば跳びこそうとします。
ちょこまか走りまわる子どもは結構うるさいし、住居が2階以上で下の階が気になると、
「静かにしなさい!」を連発する羽目に陥ります。
2歳の元気な男の子に「どう教えたら、走らないのか」と夫婦で頭をかかえているご家庭もありました。
でも、どう教えても近いうちに走り回らない子どもに躾けるのは無理でしょう。
またもともとおとなしい子はいいですが、
元気な2~3歳児が躾によって走らなくなるのは心身の発達を考えると危険な気がします。
大人は考えてから行動するが、子どもは行動しながら感じ考えると本にありました。
大人は理由があって走りますが、子どもはいきなり走りだします。
わが子が小学生の時、学校の体育館で時間待ちをしました。
子どもたちはやたらに走ります。
広い体育館を走りまわっている小学生は大変健康的に見えます。
「いいなあ、元気やなあ」。
振り返って大人を見れば、みんな壁伝いでおしゃべりか、じっと立っています。
確かに大人が何もないのに走ってたら、びっくりですね。
小学生に「何で走るの?」と聞くと、
「だって気持ちがいいもん」
「広かったら、走りたいねん」という返事でした。
ね、走る生き物でしょう。
そのつもりで子どもを見ると、幼稚園児は園庭かホールに出ると走り出します。
で、2~3歳児は、6畳間で走ります。
幼いほど比率的にも足は短く歩幅は狭いのです。
疾走時の比較では成人女性の1歩は2歳児の3歩に相当します。
単に歩幅だけの計算では、6畳間は縦3×横3=9倍の広さつまり6×9=54畳間に相当します。
走るわけです。お部屋の中を走る幼児はただ元気な子です。
どう言い聞かせたら、というより屋外に出て発散させ室内では静かな遊び中心にするとか、
下の階の人と日頃から親しくなり、動いていい部屋や時間帯を調整するなど様々な工夫をしましょう。
つい走るのは、子どもだからです。
どんな子でも小学生になると6畳では走らなくなります。
この問題も大きくなれば解決します。
その日を楽しみに、イキイキと走る目の輝きを見逃すことのないように、子育てしたいものです。

