( 2008年9月5日更新 )
小児科の教科書に出てくる表題の言葉は、子どもとつきあっているとつくづくその通りだと実感します。
体も心も小型大人ではなくて、その年齢なりの特徴と個性を持っています。
わが子が小学校低学年ぐらいまでよく私は「変な生き物やなあ」と話しかけていたぐらいです。
子どもが赤ちゃんの間は、体も心も発達中と理解できます。
でも2歳から3歳になり走ることができて言葉もずい分増えてくるころには、子どもも手ごわくなってきますし、
しつけが気になって、どこがその年齢の子どもの特徴なのかなどはつい考えず過ごしています。
この特徴は、心の面からだけではなく体の面からも現れてきます。
幼い子どもは『こぼす生き物』といってもいいぐらい食事時などによく物をこぼします。
まだ自分でスプーンやお箸をうまく使えない1歳台は仕方がないと思えるのですが、
3歳から5歳ぐらいでも、テーブルの上のコップをひっくり返したり、
手元のお皿のケチャップやソースでそで口を汚したりします。
親としてはしょっちゅう注意しなくてはならず、子どもといっしょではゆっくり味わって食べる気分になかなかなれません。
なぜかこっちがさあ食べようというタイミングのときに限ってこぼされるような気さえします。
でも上の子が小学校3年のある日、テーブルの真ん中あたりにあるお醤油を取る姿を見て納得しました。
座高が高くなってテーブルの高さと脇の高さの間に空間があり、
座っていてテーブルの真ん中に手を伸ばしても手元の食器に触らずに取ることができるのです。
一方その時幼稚園児の下の子は同じお醤油を取るのに体ごと身を乗り出して手元の食器をひっくりかえしていました。
テーブルと椅子のサイズなどもあると思いますが、
だいたい身長が120cmを超えるころからこぼすことが微妙に減ってきて、
130cmを超えると明らかにこぼしたり汚したりすることが減ってきます。
この問題はどちらかといえばしつけの問題というより体が小さいために生じる問題で、
「どうやって教えたらできるか」というより「大きくなれば解決する」のです。
もちろん、食べ物をこぼすのはほめられたことではありません。
優しく注意しても叱り飛ばしてもどちらでもいいのですが、
言ったらわかってこぼさなくなるという短期目標を立てると親も子もとっても疲れます。
『こぼす生き物』といっしょに食事するのは大変だけれど、必ず成長して食事を楽しめる日が来るので、お楽しみに。

