知って得するコラム

vol.1 『子育てを野球に例えると・・・』

( 2008年7月10日更新 )

0・2・4歳の3人を育てていた当時、
ふと「私は孤独なマウンドに立つピッチャーみたい」と思ったことが子育て支援に関わる原点になりました。
子どもを育てるという視点に立ち、
一人の子どもを育てることを一試合と考えます。
試合がどうなるかわからず緊張感の高い1~3回が子育てでは乳幼児~幼稚園の時期、
比較的試合の流れが落ち着く4~6回が小学生、7回のヤマ場は思春期、
そして9回は結婚・就職といった自立の時期です。
野球は逆転の多いゲームで結果は9回が終わるまでわかりませんが、
子育ても自立した大人になるまでいろいろなことがあ
ピッチャーは運動量が一番多く勝敗に大きな影響を与えますが、
子育てでも親が一番大変で責任がかかります。
昔、大家族の時代はきょうだいや親族などいろいろな人が子どもの面倒を見ていました。

親が叱ったら誰かがかばってくれるなど、
打たれても内野で守ってくれる感じです。
また、そんな生活の中で子育て経験のある人が親になりました。
内野守備やリリーフの経験のある人がピッチャーになったわけです。
核家族が多い今、乳幼児と関わった経験のない親は、
野球を知らないのにいきなりピッチャーとして試合を任されたのと同じ状況です。
しかも周囲に人がいない、つまり内野守備がいないから全部三振を取らないといけない気分になります。
この状況で野球(子育て)を楽しむのは至難の業です。
とにかく投げているうちに自分の投げ方や試合の流れがわかってくるので、
あせらず肩の力を抜いて投げていきましょう。
毎日毎日子どもの衣食住を支えていくのは、とても大事なことです。
病気やケガ、子ども同士のトラブル等の問題は、野球では「打たれた! どうしよう」という状況です。
でも打たれない試合はないように、子どもを育てているとこれらの問題は当然起こります。
ピッチャーだけが試合をするのではないように、
自分一人でかかえこまず関わってくれる人を増やしましょう。
相談相手やグチの聞き役など身近に気楽に話せる人がいてほしいですね。
時にはエラーがあるかもしれませんが、それでも内野守備は必要です。
子育ては長い時間のかかる営みなので、一球一球にそれほどこだわることもありません。

どんな試合かわからないからおもしろいし、ヤマ場を越すことに醍醐味があります。
野球をするならやはりピッチャー、折角親になったならその経験を楽しんでいきたいものです。

福井 聖子先生プロフィール

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