( 2008年12月5日更新 )
子どもの視力は生まれてから発達し、だいたい6歳ぐらいでほとんどの子が視力1.0以上になるそうです。
乳児の視力はとても低く、月齢3か月では0.01-0.02と報告されています。
近視ではなくて遠視で弱視です。
しかし3か月といえば、抱っこした人を見つめてにっこり笑うようになる月齢です。
実は赤ちゃんは30-40cmの近くを見る力から発達し始め、人の顔、特に人の目はよく見えているそうです。
だから、抱っこしている赤ちゃんは抱いてくれる人の顔はよ~く見え、目と目が合うのでしょう。
どんな感じなのでしょうか。
抱っこしてくれる人の顔だけがはっきり見えてあとはぼんやりかすんでいるのでしょうか。
抱っこしてくれるお母さんが『世界』というところから、世の中が始まるのかもしれません。
何だか不思議で神秘的な感じがします。
人と人とのコミュニケーションは本当に早い時期から始まるように運命づけられているという意味かなと思ったりします。
そんなロマンチックな感動をよそに、赤ちゃんはどんどん成長していきます。
お座りの頃には、床に落ちた小さな物や家具の隙間のほこりなどを見つけるようになってきます。
何でそんな物が目につくのかと思いますが、おそらく近距離はよく見えるので、
立っている大人には目につかない物でもよく見えるのでしょう。
逆に1m以上離れているものはあまりはっきり見えないようです。
それでも離れているお母さんの姿を見つけている場合もあります。
子どもは自分の見たいものがあると眼球のレンズをぐっと調節して、
見たいものに焦点をあてて見るとのことなので、少し遠くても見える場合があるのでしょう。
バイバイを覚えたばかりの赤ちゃんが、手を振ってくれる相手が立ち去ったあとでバイバイをしていることがあります。
相手が何をしているか興味を持ってレンズを調節し、じっと相手を見つめ、手を振る様子が見えて、
それを手を振っていると理解して、自分も手を振ってみるというところまでに、時間を要するのだと思います。
1歳になると視力は0.2-0.25とだいぶ上がってきますが、まだ遠くはあまり見えていないようです。
展望台からの景色を喜ぶ1歳児を見かけたことがありません。
大人が何でこんなものと思う手すりのキズやこびりついたガムなどに興味を示したりします。
きっと手すりにちょうど焦点が合ってて、遠景はぼーっとかすんでいるのでしょうね。(次回に続く)

