知って得するコラム

vol.13 食べる力の発達

( 2009年7月5日更新 )

味覚も発達しています。新生児の味覚は大変敏感という実験があります。

からい・苦い・すっぱい等は顔をしかめるそうで、多分お乳以外をうけつけないよう備わっているのでしょう。

この敏感さは3~4か月を過ぎるとどんどん落ちて離乳食の時期には味覚は鈍感になっているそうです。

だから離乳食は個人差があるものの割合どんなものでも食べてくれるといわれています。

逆にそういう時期だから色々な味に慣れさせる方がいいとか、味が濃いとその濃さに慣れてしまうとも

言われています。

子どもはどんどん大きくなります。この鈍感な舌は、1歳を過ぎると敏感になってくるようです。

1歳を過ぎ3歳ぐらいの時期は、かなり好みが片寄る子がたくさんいます。ちょうど心の発達面でも自己主張が出てくる時期です。

「○○が嫌い!」と思うと、絶対に食べようとしない子がいます。なだめても、すかしても、叱っても、「イヤだ」の一言。

無理にお口に入れても、ゲエッと吐きだす仕末。ため息をつきながら親があきらめる場面もよくあることでしょう。

嫌いな食品にもよりますが、例えば野菜をすごく嫌がる子の場合などは心配ですね。

13歳ぐらいの時期は、食べられる食品の中からほどほどに栄養を取って乗り切ればいいので、

13食のうち1食で何か野菜を食べたらそれでOKといった気持ちでいたらいいでしょう。

もちろんあとの2食も野菜の料理は出しますが、ほんの少し盛り付けて、一応勧めてみます。

イヤダが始まるようなら、親が

「こんなにおいしいのにね」

「大きくなったら、食べられるようになるよ」

的な言葉かけをしてかわりに食べたらいいでしょう。

献立の工夫も『嫌がる子にどうやって食べさせるか』よりも、

『子どもも大人も食べられるメニューを開拓する』つもりでレパートリーを広げましょう。

そうでなくても幼い子がいる生活は、何かと時間が取られます。

わずかな空き時間を子どもの為だけに精力をつぎ込むと、食べないとき努力を拒否されたような気になって

がっかりしたり腹が立ったりします。この時期の好き嫌いは5歳を過ぎるころから徐々に変わりますので、

焦る必要は全くありません。献立の努力は、お父さんなど幼児以外の家族に向けるといいですね。

食事は本来楽しいものです。慌ただしい食事風景でも、だれかが喜んで美味しそうに食べてくれると、

作った方もうれしいし、その様子を子どもが見ることも大事なことかもしれません。

福井 聖子先生プロフィール

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